廿日市くじら保育園 社会福祉法人くじら廿日市くじら保育園

*子どもが解決する力をつけれるように促すこと*

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*子どもが解決する力をつけれるように促すこと*

*子どもが解決する力をつけれるように促すこと*

先日、保育士さん幼児クラスが片付けができなくて、片付けが遅くなることを悩んで
いました。

子どもたちがなかなか片づけないから、結局保育士が片付けをしているとのこと。

困った保育士さんは、その後子ども達と話し合いをしました。

・片付けは自分たちのためにやっていること。
・片付けずに帰ったら気持ちが悪いこと。
・片付けけていない友達には声をかけて片付けるように言葉をかけてみんなで片付けること。
・時計の長い針が8になったら片付けを始めること。

子どもたちの中から出てきた解決方法です。

それからは片付けをしない子どもたちもいなくなり、保育士が片付けることもなく
なったそうです。

そして早く片付けが終わったら絵本をたくさん読んでもらえたり、クイズをしたりと
子どもたちのお楽しみがあることもわかって、短時間でお片付けができるようになりました。

片付けは誰のためにするのか?ということを保育士がどのように解釈しているか?は
子どもに言葉がけするときのポイントになるのではないかと思います。

子ども達になぜ「片づける」のか?
誰のために「片づける」のか?を問うと子どもたちは自分で考え始めます。

どういう方法でどうやって片づけたらいいのか?ルールを保育士が決めるのではなく
子どもたちで決めると責任感も出てきます。

主体的に子ども達から「お片付け」を始めるような方法を考えてみると、自分たちの
出来ることを考え始めます。
子ども達の中から動き出すのです。
保育士がある程度のゴール設定はしておくけれど、考えるのはあくまでも子ども達です。

押し付けるのではなく、主体的に動ける子どもに育てる意図を持つことが大切ではな
いかと私は考えています。

投げかけることは保育士がしても答えを出すのは子ども達に任せるということは
「あなたたち(子ども達)を信じている」というメッセージでもあります。

そして、幼児クラスで片づける時に「褒める」ことをするのは、「誰のための片付け
なのか?」がブレてしまうことのひとつです。

褒めてもらうために片付けをするわけではありませんし、「褒めて片づける」を続け
ると誰のために片づけているのかがブレていき、保育士のためにやっている。と子ども達が無意識で思ってしまいます。

褒める人がいないと片付けをしないの?

大人の目がないと片付けをしないの?

褒められるために片付けるの?

一番危惧する点は「大人にとってのいい子」を無意識で植え付けることになりかねな
いというとこです。

自分たちでこの量だったら何分で片付けられそうか?予測を立てて片付けることや片
づける時間に気が付かなかった経験をして、どうやったらそれを回避できるか?を考えることが主体性を育む保育に繋がっていきます。

自分たちで考えたことを実行すること。自覚して動くこと。
ほんの少しの意識の違いで「やらされている」→「やる」に変わるのです。

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